プロゲーマーに絶大の人気を誇るBenQのZOWIEブランド
BenQ ZOWIEと言えば競技用のゲーミングモニターが有名ですが、ZOWIEの展開するゲーミングマウスも数多くのプレイヤーから人気のあるデバイスです
今回そんなZOWIEのマウスから遂に初のワイヤレスマウスがECシリーズより登場しました
- ECシリーズ
- FKシリーズ
- ZAシリーズ
- Sシリーズ
ECシリーズはエルゴノミクスマウスなのが特徴で有線時代から好まれて使用しているユーザーが多いシリーズです
人間工学に基づいた形状に設計されたマウスで、無理のない自然な角度でマウスを握ることが出来ます
これにより手首や腕の負担の軽減に繋がり快適な操作をすることが出来ます
そんなフィット感抜群のZOWIE ECシリーズワイヤレスマウスですが、3種類登場しました
- EC1-CW
- EC2-CW
- EC3-CW
またZOWIE EC ワイヤレスシリーズはゲーミングマウスとして高パフォーマンスで便利な機能がいくつかあります
- 安定通信のエンハンストワイヤレスレシーバー
- お手軽充電の充電スタンド
- 自由度の高いパラコードケーブル搭載
- 24段階のスクロールホイール
- 高性能なマウスセンサー3370センサー搭載
- 125、500、1000 Hzに調整可能なUSBのレポートレート
- 4段階のDPIの調整
- 専用ソフトフェア無しでも設定可能なプラグ&プレイ
えんおう
エンハンストレシーバー?この内容を見ただけでも期待感MAX
今回はそんな多機能でZOWIE初のワイヤレスゲーミングマウスECシリーズのEC2-CWをレビューしていきますので参考にして下さい
目次
BenQ ZOWIE初のワイヤレスマウス EC2-CWをレビュー
BenQ ZOWIE EC2-CWの基本情報
デザイン | エルゴノミクス |
ボタンの数 | 5+底面ボタン2つ |
センサー | 3370センサー |
DPI | 400/800/1600/3200 |
レポートレート | 125/500/1000Hz |
有線無線 | ワイヤレス無線 |
バッテリー稼働時間 | 70時間 |
接続方式 | ・PC側USB USB Type-A・デバイスのUSB Type-C |
右手専用のエルゴノミクスマウスでかぶせ持ちに適性がある為マウスとしてのサイズは大きめです
さっそく開封していきます
BenQ ZOWIE EC2-CWの内容物
- USBワイヤレスレシーバー
- USBアダプター
- BenQ ZOWIE EC2-CWマウス本体
- 取り換え背面用ソール
- USBケーブル(パラコードケーブル)
- エンハンストワイヤレスレシーバー
- 説明書
- 説明書
- 保証書
順番に説明していきます
①USBレシーバー
EC2-CWエンハンストワイヤレスレシーバーを使うことで安定したワイヤレス通信を可能にしますが、エンハンストワイヤレスレシーバーを使用しなくても①のUSBレシーバーをPCに差し込むだけでマウスとして操作可能です
えんおう
①のレシーバーでも全然安定します
②USBアダプター
①のレシーバーをPCに指してもPC本体がマウスから離れていると場合によってはワイヤレス通信がうまくいかない可能性があります
そういった際は②のUSBケーブルを使いマウス本体に近づけることで安定したワイヤレスを可能にします
えんおう
これをするのだったら⑥のワイヤレスエンハンスレシーバーがお勧め
④背面の取り換えソールシール
マウスの背面のソールは消耗品ですのでマウスを使用していると削れてきます
取換用のマウスソールって割とどのメーカーも入っていないことが多いですが、さすがBenQさんです
⑤USBケーブルパラコードケーブル
USB Type-A・USB Type-Cのケーブルになります
長さは約2メートルあるのでPC本体から届かないということは少なそうです
またパラコードケーブルでほぼ紐みたいなケーブルをしているので取り回しが簡単で変に絡まったり他のケーブルの邪魔をする可能性が低く使い勝手がいいです
このケーブルを使ってマウス本体を充電したり、エンハンストワイヤレスレシーバーにつないで使用します
⑥エンハンストワイヤレスレシーバー
後程詳しく説明しますが、安定的なワイヤレス通信と置くだけでお手軽充電が出来る機能を搭載しています
サイズもそこまで大きくないので置き場所に困る心配は少なそうです
⑦⑧⑨説明書 保証書
説明書は日本語でも書いてあるため細かな操作方法を安心して確認できます
内容物は以上になります
ここからEC2-CWマウス本体の外見や機能を紹介していきます
BenQ ZOWIE EC2-CWの外見や機能特徴を紹介
BenQ ZOWIE EC2-CWマウスの外見
右手専用のエルゴノミクスマウスZOWIE EC2-CWの形状を全方向から紹介します
真上から
正面
USB Type-Cを指すことで充電が可能です
人間工学に基づいたエルゴノミクス形状の特徴が正面からだと分かりやすいです
右手の小指の方に向かって斜めになっています
この斜めな感じが抜群のフィット感と安定感を生みます
それもそのはず人間の手は平行にするより親指から小指にかけて斜めにしている方が自然な感じしませんか??
えんおう
手を平行にするってちょっと腕をひねる感覚ありませんか??
この自然な手の向きをマウスにそのまま置けるのでフィット感や手首や腕の疲労感軽減に繋がります
左側
サイドボタンは2つでオーソドックスなタイプですが、ボタンの位置は高めなので親指がボタンに触れていません
横幅が狭いマウスは常時サイドボタンに親指が触れているマウスもありますが、個人的に力んだ際など誤入力の原因になるのでZOWIE EC2-CWのようにサイドボタンに触れていない形状の方が好みです
右側
ZOWIE EC2-CWはサイド部分にざらつき等はなくつるつるしていますが、特に滑りやすいと感じることありませんでした
ZOWIE EC2-CW大きさ
ZOWIE EC2-CWマウス本体の形状はこのような感じです
最後にEC2-CWの形状を1週回した動画がありますので参考にしてください
重さ
実測78gと意外と軽めな印象を受けました
軽さを重視しているマウスは50gや60gだったりしますがEC2-CWは大きいマウスですので、それでいてこの重さはかなり軽いですね
実際にマウスを握ってみた
かぶせ持ち
無理のない角度でまた掌(てのひら)の中心部がマウスの背にフィットするため安定性が高いです
つかみ持ち
EC2-CWでつかみ持ちを試しましたが、親指,薬指,小指の3点ホールドはエルゴノミクス形状のおかげで安定しているため全然違和感なく操作が可能でした
えんおう
かぶせ以外は少し不安でしたが全く問題ありません
つまみ持ち
つまみ持ちも操作感は全く問題ありませんが、サイドボタンへのスライドがやや難しく感じました
えんおう
普段つまみ持ちをしないので慣れていないの原因かも
裏面ソール
マウスソールは3枚広めに張られているため一部分に力が掛かる可能性も低く均等に保つことが出来ます
上部には置くだけ充電の差込口があります
中央部にはいくつかボタンがあります
- 左側:レポートレートの変更
- 右側の上:DPIの変更
- 右側の下:電源の入り切り・エンハンストワイヤレスレシーバーを使う方は右側へ・通常のレシーバーは左側へ
高性能なマウスセンサー3370センサー搭載を採用
ZOWIE EC2-CWはPixArt3370を採用しています。
スペックとしては以下の通り
トラッキング速度 | >250ips |
加速度 | 50G |
解像度 | 12,000 |
フレームレート | 12,000 |
インターフェース | 4線式SPI |
一体型LED | 赤外線LED |
トラッキング速度とは1秒間に何インチ動かしてもセンサーが読み取ることが出来るという数値で、ZOWIE EC2-CWは250インチ(635cm)以上読み取ることが出来ます
この数値から見て人間が高速にマウスを振って読み取れないことはないでしょう
Mouse Testerで性能を検証
Mouse TesterにてZOWIE EC2-CWのトラッキング制度をテストしました
上記の表はX軸(横軸)の移動を表しています
- 上に伸びる点は右に動かしたときで、速度が速いほど上に伸びていきます
- 下に伸びるのは逆で左に動かしたときで、速度が速いほど下に伸びていきます
青い点が線グラフに乗っていれば正確にセンサーが読めている判断します
そうなると赤丸の部分は青い線から外れているので悪いように見えますが、ここは一番速い速度を示した点でここの外れは特にセンサーが悪いということではありません
センサーが読み取りのずれを生じる際は下の緑の点のようにあり得ない位置に点がついたりします
以上のことからZOWIE EC2-CWに搭載されたPixArt3370センサーはグラフの波に綺麗に沿っていて安定してトラッキングが出来ています
また下のグラフは実際にマウスを移動したルートの点になります
左下から丸を書きつつ右からZを書くように動かしましたが、しっかりその動きを捉えているのがわかります
えんおう
マウスの自然な動きが分かりますよね
ダメな場合も『手が震えているのではないか』見たいな歪な移動線になります
このように実際のテストのデータから見てもZOWIE EC2-CWに搭載されたPixArt3370センサーは正確なトラッキングが出来ていると分かります
安定的なワイヤレス通信をエンハンストワイヤレスレシーバーを搭載
近年ゲーミングデバイスのワイヤレス化が進んでおり様々な機器がワイヤレスとなっている為、通信が混線する可能性があります
エンハンストワイヤレスレシーバーを使用すれば通常のUSBレシーバーより安定的なワイヤレス通信が可能になります
・・・とのことですが、個人が家で使う分には普通のUSBワイヤレスレシーバーでワイヤレス通信がおかしくなることはほぼないです
エンハンストワイヤレスレシーバーと通常のUSBレシーバーでマウスのトラッキングの安定性について検証してみました
通常のワイヤレスレシーバーでも正確なトラッキングをしてくれています
移動線に関しても自然なライン撮りで問題なしです
充電スタンドとして使える
ワイヤレスは通常のUSBレシーバーで問題ありませんが、エンハンストワイヤレスレシーバーは充電スタンドとして使えるというもう一つのメリットがあります
マウスを乗せる部分は軽い磁石になっている為、簡単に設置することが出来ます
正常にワイヤレス通信が行われている際は白色に点灯します
異常時は赤色に点灯するのでバッテリー切れなどした際はわかりやすいです
ワイヤレス系のデバイスの弱点は充電が必要なことで、最近はバッテリーの持続時間が70時間などかなり長いこともあって充電をうっかり忘れてしまうことがよくあります
えんおう
大事な時に限ってバッテリーが切れるなんてことも
しかしZOWIE EC2-CWのエンハンストワイヤレスレシーバーなら手軽に充電が出来るので、PCをシャットダウンしたときにそのままマウスを置けばバッテリー切れの心配はなくなります
125、500、1000Hzに調整可能なUSBのレポートレート
ZOWIE EC2-CWは25、500、1000Hzの3段階のレポートレートの調整が可能です
マウス裏面の左側のボタンを押すことで変更可能です
レポートレートとは(他社ではポーリングレートともいう)マウスが1秒間に何回操作情報を送信するかの回数です
数値が高い方がマウスのカーソルの動きがより滑らかになるので高いに越したことはありません
レポートレートの高さは応答速度にも直結するので特別理由がない限りは1000Hzにしておきましょう
4段階のDPIの調整
ZOWIE EC2-CWは4段階のDPI設定が可能です
右上のボタンを押し色ごとにDPIが決まっています
- 赤 400DPI
- 紫 800DPI
- 青 1600DPI
- 緑 3200DPI
リフトオフディスタンス
リフトオフディスタンスとは、マウスとセンサーの接地面がどの高さで読み取るかの設定です
画像は分かりやすくひょうきんに差をつけていますが、実際は1mm2mmの世界です
ゲームをやってて視点を振り向く際などマウスを上げて元の位置に戻しますよね
その時のマウスを下に降ろした際にリフトオフディスタンスが高いと降ろしきる前にセンサーが反応する為、視点が動きます
じゃあ低い方がいいのかと言えばそうでもなく、視点を戻しておくと同時にまたマウスを振るといった際に『低いと逆に反応が遅い!』なんて感じることもあります
えんおう
この辺りは個人差があるので自分の最適なリフトオフディスタンスを見つけてください
リフトオフディスタンスの変更方法
変更方法は簡単で一度マウス裏側の電源ボタンを押しOFFにします
その後指定されたボタンを押しながら電源をONにすることでリフトオフディスタンスの変更をすることが出来ます
- 低い ①+④
- 中 ①+⑤
- 高い ①+②+④
えんおう
私は一番低い設定で使用しています
専用ソフトフェア無しでも設定可能なプラグ&プレイ
ZOWIE EC2-CWのマウスの設定ですが専用ソフトフェア無しで変更をすることが出来ます
- レポートレート
- DPI
- リフトオフディスタンス
なのでいつでもどこでも手軽に変更が出来るので自分のお好みの設定を覚えれば別のPCでもすぐに使用することが出来ます
BenQ ZOWIE EC2-CWを実際に使用して感じたいい点
実際にApex LegendsとVALORANTをプレイして使用感を確かめてみました
やはりエルゴノミクス形状でフィット感が抜群にいい
斜めに設計された構造は手の甲、親指、薬指小指でしっかりホールドしてくれる為安定感が高くストレスなく握ることが出来ます
また個人的に好きなポイントですが、親指と小指がマウスパッドの接地面に触れていいない為、無駄な抵抗感等なくスムーズなマウス操作が可能です
それでいて重さも78gとこのサイズのマウスではかなり軽く、マウスを振る操作がかなり快適と感じたのはこの軽さもあったからと感じました
フリック,トラッキング共に良好
センサーの精度が高いため、変にトラッキングが駒飛びすることもなく、フリックも狙ったところに視点を移動させることが出来、全く不満に感じる点はありませんでした
えんおう
綺麗な追エイムが出来ます
軽いクリック間でも反発はしっかり
クリック感は軽い感じですが、しっかりカチッと押した感じがあるので誤クリック等の心配もありません
また反発もしっかりしている為、クリック連打もかなり高速で違和感なく可能です
割と浅い位置(手前)でもしっかりクリック出来ますので、手の大きさや持ち方が変わっても違和感なくクリックが可能と感じました
24段階のスクロールホイールは自分の思った回転をコントロールできる
BenQ ZOWIE EC2-CWのマウスホイールはしっかりした当たりのあるマウスホイールで自分の求めた感覚で回転をさせることが出来るため、行き過ぎてしまうといった感覚は全くありません
えんおう
適度な当たりで柔らかすぎず硬すぎずといった感じで個人的に好きです
やはり置くだけ充電が便利
操作性とは話が変わりますが、私自身ワイヤレス系のデバイスを使っていると充電を忘れよくバッテリーの低下警告が出ます
BenQ ZOWIE EC2-CWなら寝る前のスマホの充電の如くレシーバーにさっと置けるため充電を忘れることなく安心して使用することが出来、快適性が高いです
BenQ ZOWIE EC2-CWの個人的な改善点
DPI設定に幅があったら
DPIの設定は4段階で400/800/1600/3200となっています
私自身は800DPIなので困ることはありませんが、中には600DPIとか1200DPI辺りを使っているユーザもちらほら聞いたことがあるので、600,1000,1200,1400辺りがあってもいいかなーと感じました
気になった点はこのくらいで、ほとんど不満点もなく素晴らしいマウスです
BenQ ZOWIE EC1-CW,EC2-CW,EC3-CWの違い
BenQ ZOWIE ECワイヤレスシリーズは3つに展開されましたが、性能に違いはなく大きさや重さが違います
BenQ ZOWIEゲーミングマウスのシリーズごとの特徴
- ECシリーズ
- FKシリーズ
- ZAシリーズ
- Sシリーズ
- ECシリーズ:左右非対称エルゴノミクスデザイン
- FKシリーズ:左右対称デザインで本体の高さが低めに設計されたデザインのモデル
- ZAシリーズ:左右対称デザインで本体の高さが高めに設計されたデザインのモデル
- Sシリーズ:左右対称デザインでマウス本体の全長が短いデザイン 軽量
BenQ ZOWIEのマウスでワイヤレスが出ているのはECシリーズだけです
BenQ ZOWIE EC2-CWレビュー!最後に
今回はエルゴノミクス形状のマウスBenQ ZOWIE EC2-CWをレビューしていきました
やはりECシリーズのマウスはフィット感がよく安定感があります
えんおう
自然な感じで握ることが出来て快適!!
またワイヤレス化の存在は大きく、コードが有る無しでは快適度が全然違います
一度EC2-CWのワイヤレスを体感してしまうと例えマウスバンジーがあったとしても有線に戻ろうと思うことはなくなります
精度の高いトラッキングをしてくれるPixArt3370センサーも搭載されているので、ワイヤレスのデメリットはないですね
充電も置くだけで手軽に出来るので快適性が高くバッテリー切れの心配もなくなるのでありがたい機能です
EC2-CWはプロも使っている方が多くその理由がよくわかる素晴らしいマウスです
ぜひ検討して見てください
以上でBenQ ZOWIE EC2-CWのレビューを終わります