アクチュエーションポイントの変更とラピッドトリガー機能が搭載されたキーボードが数多く登場する中、日本のメーカーのエレコムからVK600Aが発売されました
主な特徴として
- 日本語配列
- 65%キーボード
- アクチュエーションポイント最少0.1mm
- ラピッドトリガー最少0.1mm 追従する
- 押下圧 書道30g 底打ち60g
- 2ndアクション機能
- 取り外し可能なケーブル
- 約23,000円とラピトリ搭載の中では安価
と性能に利便性価格も安いとかなりコストパフォーマンスの高いキーボードとなっています
えんおう
これはみんな欲しがるのも納得
第一次出荷の予約は数時間で売り切れるほど人気でした
数々のラピッドトリガー搭載キーボードを使用してきた私もこのカタログスペックは流石に気になったのでVK600A購入しました
なので今回はエレコムVK600Aの実際に使った使用感や他のキーボードとの違いなどもレビューしていきますので参考にして下さい
目次
エレコムVK600Aをレビュー!日本メーカーの実力は!?ラピトリ搭載キーボード
エレコムVK600A基本情報
キー配列 | 日本語配列 |
接続 | USBTypeA→USBTypeC |
キーサイズ | 65% |
キースイッチ | 磁気式アナログスイッチ |
キーストローク | 4mm |
AP | 0.1~3.8mm |
RP | 0.1~3.8mm |
押下圧 | 30~60g |
ポートレート | 1000Hz |
大きさ(横縦高さ) | 322.4mm×124.7mm×36.2~48mm |
重量 | 662g |
エレコムVK600Aは2023年10月現在ではAmazonや楽天では販売しておらずエレコム公式ショップのみで販売しています
AmazonPayでも購入できるのでAmazonのアカウントがあれば簡単に購入手続きが出来ます
色は黒と白の2色展開しています
私は黒色モデルのVK600Aを購入しましたので開封していきます
エレコムVK600Aの開封
箱が特徴的で下部の分け目から上にスライドして外すタイプです
箱を外し一枚目のカバーを外すとキーボード本体が出てきます
キーボード本体は紙状のものに梱包されています
エレコムVK600Aの内容物
エレコムVK600Aの内容物はかなりシンプルで
- エレコムVK600A本体
- 接続用ケーブル
- エレコムのシール
- キーキャップ取り外し工具と替えのキャップ
これだけです
えんおう
特に問題はありませんね
接続用ケーブルUSBTypeA→USBTypeC
接続用ケーブルはパラコードケーブルで柔軟性もあり取りまわしはかなりいいです
長さは約2mほどでかなり長いのでPCが遠い場所でも届きやすいですね
えんおう
2mは親切ですね
エレコムのシール
ELECOM GAMING V customのロゴのシールです
キー取り外し工具と替えのキャップ
キーキャップを変える際はかなり硬いので取り外し工具を使用しましょう
内容物は以上でかなりシンプルで余計なパーツは入っていない印象です
エレコムVK600Aの外見をチェック
正面:エレコムVK600Aは65%サイズのキーボード
VK600Aはテンキーレス(80%)タイプよりさらに小さい65%サイズのキーボードです
かなりコンパクトでありながら矢印キーやdeleteキーもついている為、通常のタイピング用途でも快適性が高くコンパクトで使いやすいので、まさにいいとこどりしたキーボードです
VK600Aのキー配置の特徴として、エンターキーの下のshiftやControlキーが小さく、その分矢印キーを配置しています
左側は通常のキーボードとほぼ同じ構成です
スペースキーに関しては通常の日本語配列は短いものが多いですが、VK600Aは英語配列のように長いスペースキーを採用しています
えんおう
ゲーム用途だと長い方が個人的には使い勝手が良くて好きです
右側
VK600Aはプラスチックケースですが、艶消しのマッドな色合いです
またよく見ると粒々みたいのが入っておりチープ差が軽減されているように感じる為、安っぽいケースには見えない印象です
剛性も高そうです
左側
キーの角度はエルゴノミクス形状で手を置いた際にフィットするように考えられた設計です
上側
上側に接続用とHUBとして使える差込口があります
無線マウスのレシーバーやヘッドセットなども使用出来るのでかなり便利ですね
接続用のUSBTypeCの差込口は奥行きも無い為汎用性が高く、付属のケーブル以外でも指して使用が可能です
裏側
裏側はゴム製の滑り止めは4か所についています
グリップしてくれているので使用時にずれるといった事はないですね
真ん中に製品情報
高さ調整は一段階です
約1.2㎝高さアップ可能です
下げ上げの比較画像
えんおう
私は上げて使用しています
キースイッチ
キースイッチはRAESHA製の磁気スイッチを採用しています
RAESHA製のスイッチはキーキャップのホールド力が高く、キーのブレが少ないと評判のキースイッチです
SteelSeriesのAPEX PROシリーズOmnipointスイッチとの比較
えんおう
キーのブレが大きいと誤入力しやすいのでブレが少ない点は結構評価されています
上部にLEDが仕込まれており点灯します
キーキャップ
VK600AのキーキャップはダブルインジェクションPBTキーキャップで2層構造となっている為印字が剥げる心配はありません
表面はマッドな色合いでテカリを抑えて押さえており、指紋や汚れが付きにくい質感をしています
またVK600Aのキーキャップは指に合うようにかたどられたキーキャップの形をしています
場所によって形が違うので、その場所に置かれる指の形を意識した作り込みの高いキーキャップとなっています
えんおう
ここまで配慮されているのは流石日本製品ですね
イルミネーション
イルミネーションは綺麗に光りますが、個人的には控えめな印象です
外見の紹介は以上になります
見た目は高級とまではいきませんが、マッドな色合いで落ち着いている為安っぽい感じはしないといった印象です
エレコムVK600Aの打鍵音や打鍵感の紹介
VK600Aは感的な打鍵感と打鍵音を静かにするため吸音パッドを間に仕込んでいるいます
実際にどんな感じの打鍵音、打鍵感なのか他のラピトリ搭載キーボードと比較してみました
- エレコムVK600A
- VK600Aと同じRAESHA製のスイッチを搭載したDrunkDeer A75
- 磁気スイッチを先取りし今も人気のSteeleseries APEX PRO TKL
- 快適な打鍵感や静かな打鍵音に定評のあるREALFORCE GX1
この4つで比較をしてみました
エレコムVK600Aの打鍵音を他のキーボードと比較
打鍵音の好みは人によって違うのであくまで私個人の感想ですが、音の大きさではREALFORCE GX1が一番小さいと感じました
- REALFORCE GX1
- エレコムVK600A
- DrunkDeer A75
- APEX PRO TKL
VK600AとDrunkDeer A75は同じRAESHA製なのでかなり近い打鍵音がしますが、わずかながらVK600Aの方が静かと感じました
VK600Aは底打ちをした際の金属が当たる『カーン、キーン、コーン』みたいな響く底打ち音は一切聞こえず、不快な打鍵音は一切しません
逆にDrunkDeer A75の方は底打ち音がするのでこの辺りはVK600Aの吸音材の効果が効いていそうです
総評としては超静音とまではいきませんが、静かで底打ちの対策もされていて不快感が無いので個人的にも高評価な打鍵音です
えんおう
底打ち音がしないのは素晴らしいです
エレコムVK600Aの打鍵感
エレコムVK600Aの押下圧は一般的な赤軸よりも初動がやや軽い、スタート30g・底打ち60gとのことです
実際に打鍵した感じはリニアな打鍵感で軽くそれでいて窪みのあるキーキャップのおかげでリニアのデメリットである誤入力もしにくくなっていると感じました
ただしこれが30gかと言われると少し重いような気します
底打ちで60gらしいのでそのせいで分からなくなっているのかもしれませんが、どのあたりから60gになっているのかも実際にキーを押している感じ分かりません
えんおう
タクタイルではないの重くなっているのが分かりにくいです
とはいえそれがデメリットかと聞かれるとそんなことはなく、手の角度や指の置き場所が最適になるような形状をしていて特に違和感なく快適に打鍵が出来るため高評価です
エレコムVK600Aの機能紹介!ソフトウェアやラピッドトリガー等
エレコムVK600Aは専用ソフトウェアのELECOM GAMING Toolをインストールすることで様々な機能の設定が出来ます
- アクチュエーションポイントの設定
- リセットポイント(ラピッドトリガー)の設定
- キーの割り当て
- 2ndアクションの設定
- ゲーミングモード設定
- ライティングの設定
アクチュエーションポイントとリセットポイントのの設定
VK600Aはアクチュエーションポイントとリセットポイントを0.1~3.8mmで設定できます
ソフトウェアのキーON感度を変更することで全部のキーのアクチュエーションポイント、OFFの感度でリセットポイントを変更します
キーごとに設定したい場合は変えたいキーをクリックし詳細設定
キー個別設定にチェックを入れることでキーごとにアクチュエーションポイントの設定が可能です
キーごとの設定は最大20個まで設定が可能です
えんおう
WASDとその周りのキーの設定が出来れば十分なので20個も設定できれば問題なさそうですね
アクチュエーションポイント
緑色に点灯した時がONの状態です
GとHキーの反応点の違いが分かりますよね
えんおう
アクチュエーションポイントが浅ければ押し始めからの反応が早くなるので不快より断然有利です
アクチュエーションポイントとリセットポイントとは追従型
VK600AのAPとRPは追従型で、常にON OFFの場所が移動します
えんおう
これによりキーを戻す前に連打等が可能になります
アクチュエーションポイント0.1mmリセットポイント0.1mmなので超高速の連打が可能になっています
対する下のGIFはリセットポイントを3.8mmとしている為連打はしていますが、OFFが入らない為次のONが作動していません
これらの特性をうまく生かしてアクチュエーションポイントとリセットポイントの設定をしていきましょう
キャラクターコントロールに使うWASDキーはアクチュエーションポイントとリセットポイントを浅く設定して反応をよくする
スキル発動ボタンのQやFキーなどはあえて深めにすることで誤入力の発生が軽減できるようにする
このような使い方が出来ます
2ndアクションの設定
2ndアクションは1つのキーに2つのアクションを設定できます
浅く押したときはと深く押したときの2つに設定が出来る機能です
えんおう
私はこの機能の使い所がわかりませんがその内見つかるかもしれません
キーの割り当て
キーの割り当てはそのままの意味で特に説明はいらないかと思います
個人的に好きな割り当ては、メディアの再生停止をゲーム中押さないボタンに割り当てることで、Youtubeなどを見ながらゲームプレイが快適になるのでお勧めです
えんおう
これをすることでフル画面でゲームをプレイしていても裏画面に行かないで再生停止が出来るので便利です
ゲーミングモード設定
ゲームプレイ時に誤爆しやすいウィンドウズキーなど押しても反応しないようにする設定です
ゲームプレイ時のみ有効になるので誤爆が怖い方は設定しておきましょう
ライティングの設定
イルミネーションの設定です
これもキーごとに設定等も出来たりカスタマイズ性は高いです
個人的にはアクチュエーションに連動というイルミ設定にしておくことでキーのONOFFの挙動を視認出来るのでお勧めです
設定項目はこのような感じで、日本のメーカーだけあって誰でも感覚的に手軽に設定が可能ですので使い勝手がかなりいいです
エレコムVK600Aを実際にゲームプレイで使用した感想やいい点悪い点
ヴァロラントではストッピング精度がアップ
AP | RP | |
DrunkDeer A75 | 0.4mm~3.6mm | 0.2mm~3.0mm |
Apex Pro | 0.1mm~3.6mm | 0.1mm~3.6mm |
ERECOM VK600A | 0.1mm~3.8mm | 0.1mm~3.8mm |
REALFORCE GX1 | 0.1~3.0mm | 0.1~2.5mm |
Wooting 60HE | 0.1mm~4.0mm | 0.1mm~4.0mm |
ヴァロラントではストッピングの精度が勝敗を分ける為、近年はラピッドトリガー搭載キーボードが必須クラスになっていますが、VK600Aのラピッドトリガーは他のキーボードと比べても全く劣っていない為、安心して使用できます
APEXではキャラコンが明らかにやりやすくなった
近距離の打ち合いではAPEXは常に動いていたいのでアクチュエーションポイントの浅さがそのままキャラコンのやりやすさに繋がり機敏に動くことが出来ます
通常のメカニカルスイッチのキーボードと比べると明らかにエアストレイフの入りやレレレの切り返しの違いを体感できます
えんおう
磁気スイッチキーボードを触ればすぐに違いが分かります
またアクチュエーションポイントずらすことでスーパーグライドの成功率を上げることも出来ます
色々なキャラコンが出来ればさらにモチベーションも上がるので楽しいです
タイピングも快適
リニア軸のキーボードは誤入力がデメリットとなりがちですが、VK600Aはキーキャップの特性上入力もしやすくタイピングもしやすいです
日本語配列ということもあり日常使いととしてもお勧めできるキーボードです
タイピングをがっつりする際は流石にアクチュエーションポイントは深めに設定しないと浅すぎると誤入力はしまくります(個人差有り)
ラピッドトリガー搭載キーボードの中でも安価
エレコムVK600Aは価格が約23,000円とラピッドトリガー搭載キーボードの中でも安価です
一番安いのはDrunkDeer になりますが、配列の違いや底打ち音の大きさ、APRPの違いなどVK600Aの方が使用感はいいと個人的に思っているので安価で性能の高いエレコムVK600Aはお勧めです
アクチュエーションポイント0.1mmリセットポイント0.1mmは
VK600Aの一番浅い設定のアクチュエーションポイント0.1mmリセットポイント0.1mmですが、ほんとに軽いタッチで反応したりOFFになったりするので誤入力や気づけばOFFになっていた
なんてことがよく起こります
個人的には浅くても0.3mmとか0.4mmくらいがちょうどいいかなと感じました
えんおう
あくまで私はこれが最適なだけで、入力の癖によって違いが出てくるので人それぞれ最適解は変わってくると思います
悪い点は…マジでない
ステマと思われたくないのでレビュー記事は必ず悪い点も記載するのですが、よーく考えたのですが
- 価格も安い
- APRPも最少0.1mm
- USBケーブルの取り外しが可能
- USBHUBも便利
- 日本メーカーで保障やサポートも安心
と本当にデメリットが無く悪い点が見当たりません
えんおう
完成度高すぎ
あえて個人にあったら便利だと思ったのは、右上辺りにメディアボタンがあれば音量調節や再生停止が手軽に出来てよかったかなと贅沢な要望が出ちゃいます
また右側のシフトキーがかなり小さくなっているので日常使いのタイピング時にやりにくさを感じました
もう少し使い込みいい点悪い点が見つかったら追記していきます
エレコムVK600Aレビュー!最後に!
今回はエレコムVK600Aをレビューしていきました
この価格で完成度の高さを見ると流石日本メーカーだなーと自分まで嬉しくなってしまいます
それだけ使用感をよくするためにキーキャップの構造や角度が考え込まれています
また取り外し可能なUSBケーブルやUSBHUBも搭載など便利な機能も搭載されている為便利で使い勝手抜群
性能面でもアクチュエーションポイントリセットポイント共に申し分なく、打鍵感や打鍵音もかなりいい
初めてのラピッドトリガー搭載キーボードとして自信をもってお勧めできるゲーミングキーボードですので是非検討して見てください
では!!